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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

猫の神様

私事

おはよーございます。

 

 

 

ちょっぴり
せつない話。

 


うちの家から駅までの通り道にある
お家の出窓に白い猫が立っていた。

 

最初見つけたときは
「かわいい!出窓から外を眺めてる姿、絵になる!」
ぐらいだった。

 


でも
毎日じゃないけど
頻繁にその姿を見るうちに

 

だんだん別の気持ちが芽生えていった。

 


真っ白で
凛とした姿。
遠くをみる目。
たまに私に一瞥をくれる。
ゆったりとした振る舞い。

 

すごく美しくて神々しくて
なにか世の中を見透かしている

 

そんな姿だったので

 


その猫のことを
私は
「神様」
と呼んでいた。

 


ドラゴンボールのかりん様っていう

猫の神様から名付けた。

 


友人の何人かも
猫を見たことがあって
私が名付けていることも知っていて

 

「神様今日いた?」
「神様に会えたから良い日だ」

 

なんて
話すこともあった。

 

 

 

このころは
私も限界ギリギリで頑張っていたときで
こころが張りつめていた。

 

でも誰もきづいてくれない。

 


今思えば自分のせい。

 

なにがあっても
笑っていたし

 

いつも寛容でいて
人の世話ばかり焼いて

 

弱音は吐かない。

 

 

 

だから

 

余裕があっていいね。
あなたは強い
あなたはすごい

 

そんなことばっかり言われていて

 


私を見ている人は
誰もいない。

 

そう絶望していた。

 

 

 

そんなときに

 

いつも同じ場所で
まっすぐな目で見る猫に

 

いつのまにか
自分を見守ってくれている存在と感じていた。

 


本当はそうじゃないんだけど。

 


理不尽な目にあった日も
大変なプレッシャーがあった日も
とんでもない事件が起きた日も
人に絶望した日も

 

出窓に立って
そこにいて見ていてくれた。

 


そんな日々を過ごしていくうちに
私はどんどん人生が好転し
毎日が充実して

 

神様のことを気にしなくなった。

 

どこかで
最近見ないなと思っていたけど

 

楽しい日々に
神様を気にしなくなった。

 

 

 

そして
つい先日

 


その出窓には
耳がくるっとしたゴールドの長毛の猫が
立っていた。

 

 

 


神様は

本当に神様になってしまった。

 

 

 

ずっと
考えることをさけていた。

 

毎日の支えだった神様を忘れた自分。

 

あんなにずっといてくれた
神様がいなくなるはずがない。

 

 

自分のご都合主義

 

それを受け入れて

 

やっと

私の心の中に

あのときの神様が戻ってきた。

 

 


ただの近所の白猫。

 

でも
私にとっては
神様だった。

 

あの凛とした姿
見透かす目を忘れられない。

 


私も
あんな存在になりたいと思って

仕事をしているのかもしれない。

 

 

 

 

 

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