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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

体験談①-32歳女性Nさん-

体験談

私が竹田さん(以下美由さん)のカウンセリングの体験談を書きたいと思ったのは

私と同じ悩みを抱えている人に、早く美由さんのカウンセリングを受けて欲しいと思ったからです。
自分と同じような苦しみを持ち続けている人が早く楽になってくれるように願うからです。

 

もう昔のことのようで、今ではあの頃とは全く別人のようです。
二年前までの私は、人生は修行のようだと思っていました。
幸せを感じるなんてありえないし、耐えながら時間の経過を待つのが人生だと思っていました。

 

私は自分で言うのもなんですが、よくいる優等生タイプで
言われた仕事はできるし、人の評価も悪くなかったんです。
人とコミュニケーションもとれるし、恋人もいたし、大きな悩みもありませんでした。
だから自分にはカウンセリングの必要なんて無いと思っていました。

 

でも、仕事はこなしているだけで認められるほどのものではない
プライベートでは深くつきあう友人はいない
恋人とは長続きはしないという状況でした。

 

1人の時に突然、無力感や虚しさを感じたり
自分が何をしたいのか分からないという焦りや悔しさ悲しさが押し寄せてくる。
それでも自分は、社会的に認められれば何かが変わる
収入が増えれば好きなように生きられる
地位や名誉を手にすれば人に認められ
充実して幸せになると思っていました。

 

ある時、仕事で疲れ、恋人とも上手くいかなくなっているとき
誰かに話を聞いて欲しいと思いました。
自分には話を聞いてくれるような友人はいません。
それでただ話を聞いてもらうためにカウンセリングを受けようと考えました。
このときは一度だけだろうと考えていました。
これが美由さんとの出会いでした。

 

最初は美由さんに対して失礼な態度だったと思います。
私は人を疑っていたし、美由さんの華やかさや明るさに嫉妬し
こんな人に私の気持ちが分かるわけがないと思ったと記憶しています。

 

ところが、話しているうちに、美由さんの一言一言をじっと聞こうとする姿や
必死に理解しようとする態度にだんだんと引き込まれ
私は生まれて初めて人に弱音を吐きました。
自分にそんな弱音があったことも分かっていませんでした。
ずっと1人で抱えていたものを吐き出すことができて楽になり
カウンセリングは素晴らしいと思いました。
この経験から、カウンセリングは吐き出して気持ちが良くなるものだ考えていた私は、カウンセリングを楽しみにするようになりました。

 

しかしその後のカウンセリングは気持ちがいいだけではありませんでした。
私は進歩と停滞を繰り返し、苦しんだ長い時間がありました。

 

私の親は過保護・過干渉でした。
そのせいで私は自分の意見を持てず、何でも相手に合わせていました。
いつも我慢をして人に対して不満ばかり持っていました。
心の中に強い怒りがあっても表面的に良い人を演じていたので
自分をさらけ出すなんてとんでもないことでした。

 

それに何度も美由さんとお会いして
美由さんの明るく楽しく思いやりがあり頼りがいがあり
誠実なところをみているうちに美由さんに好感を持ちました。
そして美由さんに嫌われたくないと思ってしまい
さらに自分の本音、汚いところやだめなところを見せることも怖くなりました。

 

カウンセリングでも普段と同じように良い顔をして
美由さんの顔色を見ていました。
自分は良い人間だとアピールをして正当化をしていました。

 

それが続くと丁寧ながらも美由さんに指摘される。
矛盾がことごとくばれてしまう。
良い顔をして合わせても喜んでくれない。

 

沢山の話をしていくうちに自分の矛盾がどんどん明るみに出ます。
そして自分は口ばかりで行動が伴わない上から目線の人間だと気づかされます。

 

それまで私はそういう人たちを馬鹿にしていたと思います。
自分がそういう人と同じだなんて受け入れられませんでした。
とても大きなショックを受けました。
恥ずかしさとか自分に対する嫌悪感とか色んな感情が沸き上がり
それがつらくて認められません。
何度も何度も実際の自分とこれまでイメージしていた自分の違いを突きつけられ苦しみました。
自分は清廉潔白でいたかった。
だから汚い自分、嫌な自分は見ないようにしてきたんです。

 

こんなときに美由さんは「自分も全く同じだから」「自分も通ってきた道だから」「自分はもっと嫌な人間だったから」と言ってくれました。
これにどれだけ救われたか分かりません。
慰めではなく、実際の体験をお話してくださることで
惨めさや恥ずかしさは和らぎ
こんな人でも自分と同じことがあったの?
人ってどうにでも変われるんだと思い勇気が出ました。

 

それにずっと美由さんは私よりも私のことを信じてくれていました。
私がどんなに悪い態度をとっても思いこみや正当化をしても
嫌なことを考えてきたしやってきたことを伝えても
私には考える力がある、思いやりがある、魅力があると言い続けてくれました。

 

それは、無条件に信じるといったものではなくて
私が美由さんに話してきた中で私の情報を集めて
このときはこう出来ていた、このときはこう理解していた
こんなふうに考えていた、こんなふうに素敵だったと
根拠を持って私の力を見つけてくれました。

 

私はこんなふうに信じ続けてもらったことも
根拠をもって自分の力を見つけてもらったこともありませんでした。

 

また、美由さんに救われたのは
私を否定したことが一度もないということです。
言っていることが矛盾していたり、絶対にやるといったことをやらなかったり、自分で自分を否定したり、分からないことを分かった気になって勝手に思いこんでいたりといった
カウンセリングを台無しにすることはすごく指摘されました。

 

私はそれを自分を否定されたと怒っていましたが
繰り返し繰り返し根気強く向き合ってもらったおかげで
この人は表面的に自分を評価する人ではないと信用していきました。
どんなにこちらが嫌な態度をとってもあきらめないで教えてくれる
そんな人は普通に考えてありえません。
これが大きな自信になりました。

 

カウンセリングの最初の頃の
人間不信でとにかく疑い、揚げ足をとり、思い上がりや舐めた態度は美由さんを傷つけたと思います。
それでも美由さんは私を傷つけませんでした。
カウンセリングの中で私が傷つけられたと勝手に思っていたことは
全部過去の経験の自分を傷つけてきた人に重ねていただけでした。

 

美由さんの言っていることを冷静に考え、その後の行動を見たら
過去の人たちとは違うとはっきり分かるんです。

 

私は母に恨みを持っていました。
でも同時に母を愛していました。
上手くいかない人生は母のせいだと心のどこかで思っていて
そんな自分を嫌悪していました。

 

美由さんにありのままの自分に愛情を沢山もらって
知りたかったことを沢山教えてもらって沢山支えてもらって
私はやっと大人になれた気がしています。
大人になれて、やっと母の気持ちが理解できました。
母も自分と同じように闇雲に頑張っていたんだ
もっとこうしてほしかったと思うことはあるけど
私がずっと人生に迷っていたように、母もそうだった。
母なりに私を愛していたとやっと分かりました。

 

今は本当に不思議ですが母が大好きで仕方がありません。
まさかこんな日がくるとは思いませんでした。

 

今はもう無力感や虚しさ
自分が何をしたいのか分からないなんてことで悩むことはありません。
そればかりでなく、自分のことが好きです。
幸せな気持ちに浸ることもあります。
これからの人生で何か困ることが起きても
私は自分の力でやっていける自信と勇気を持つことができています。

 

カウンセリングで変わるということは
悪いところが全部無くなるようなイメージでした。
病気みたいに良くなったら苦しまなくてすむんだと。
でもそれは違いました。
私は今でも以前のように困った人間になることがあります。
ただ、その理由が分かるし、ここまで乗り越えてきた自信があるので大丈夫だと思えます。
自分にがっかりすることもあります。
でも、今の自分はこんなものなんだなと受け入れることができます。

 

人が年をとって変化する、環境が変化する、変化をしないものなんてないので
その都度、困難があって悩むことがあって当然だという当たり前のことが
やっと分かりました。
困ったときに自分がどう乗り越えようと考えられるか
その力がカウンセリングでついたんだと思います。

 

1人の人間をここまでガラッと変えるほど美由さんのカウンセリングはすごいです。

 

最初に話したように、私はカウンセリングが必要ないと思っていました。
美由さんと出会っていなかったらきっと受けていないでしょう。
でも私は困っていたんです。苦しんでいたし将来に不安もあったんです。
多くの人はこうやって、それが普通だと思っていますよね。
でも今の私は、苦しみも不安も自分で考えて勇気を持って解消できる。
出来ると思いこむのではなく、自然とできるんです。
皆さんにもその力があるんです。

 

社会で普通に頑張れているけれど、本当は苦しんでいる以前の私のような人が
美由さんと出会って今以上に能力を出せること
苦しみから抜け出せること、幸せを感じられるようになることを願っています。