逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

考えるのが得意な人、行動するのが得意な人②

外向、内向ってどういうことでしょうか。

 


一般的に
内向的って
コミュニケーションが苦手とか
インドア派の人を
指すために使われているけど
全く関係ありません。

 

コミュニケーションが苦手な外向の人
インドア派の外向の人
が沢山居て
そのせいで心の病気になっている場合も多い。

 

だから
私はカウンセリングでは
内向、外向を意識して聞く。

 


外向の人は

 

人に雑用などの頼まれごとをされて
それをすることに苦痛を感じないことが多い。

 

丸一日
外に出ない
インターネットやSNSなどで交流しないと
イライラする。

 

空いている時間を暇だと感じやすい。

 

考え続けるときは
不安なときや自分を責めるときなど
マイナスのことだけ。

 

 

内向の人は

 

予定が無くても暇だと感じづらい。

 

丸一日
外に出なくても
インターネットやSNSで交流しなくても
本や映画や自分の思考で充実している。

 

悩み事や不安なことなどマイナスのこと以外でも
何時間も考えつづけることができる。

 

 

こんな感じで判断できます。

 

それで
ただ勇気がなくて
外向なのに内向的に過ごしている人が多い。

 

考えることやじっとしていることが
元来向いていないのにそうしているから
心の調子が悪い。

 


自分を変えていくとき
自分の能力を高めるとき

 

外向と内向では
やり方が全く異なります。

 

外向は
ゴルフのカップが見えなくても
すぐにでも
とりあえずの方向に打って
そこから休まず何度も打って
試行錯誤しながら
カップにインする。

 

内向は
まずゴルフのカップがどこにあるか
情報収集をして
ゴルフクラブの性能やボールの癖、自分の技術
風向、湿度などなどを綿密に計算し
なかなか打たない。
打つまでがものすごい時間がかかるが
打ったらホールインワンかそれに近い。

 

という感じで
もちろん
結果どちらが優れているとかは無い。

 

向いている方でやればいい。

 


なのにね・・・

 

最近は
内向だと思いこんでる外向の人が多くてね。

 

外向だから
早く打って
試行錯誤しながらゴールを目指すしかないのに
情報収集とか計算をして
なかなか打たない。
外向だから
情報収集も中途半端、計算も粗い。
それで上手くいかないと嘆いている。

 

これが
残念で仕方ない。

 

後天的に
勇気を失ってしまっていて


得意なはずの

行動を起こすことも
試行錯誤して失敗を繰り返すのも

怖くなってしまっている。

 

だけど
外向だから行動して学んでいくしかないのに
考えて何とかしようとする。

 

だから
カウンセリングで

 

違うんだよ。
あなたがやるべきことは
考えることじゃない。
勇気を取り戻すだけなんだよ。
と教えてあげる。

 

そうすると

 

あら不思議
スルスルッと変わっていくんです。

 


逆もある。

 

内向だから
情報収集を徹底して
綿密に計算して
一発で決めなきゃいけないのに
中途半端に勇気を出して行動して
失敗して傷つきすぎてしまう。

 

後天的に
緊張が高いせいで思考が停止してしまっていて
狭いところで考え続けてしまって
いつまでたっても綿密に計算できない。
それで
内向だから行動も苦手だし
自分の思考も混乱して上手くいかなくて
八方ふさがりになってしまっている。

 


だから
カウンセリングで

 

違うんだよ。
あなたはやるべきことは
やたらめったら行動することじゃない。
緊張をほぐして
冴えた思考を取り戻すことだよ。
と教えてあげる。

 

すると
あら不思議
自分で自分の戦略を立てて
スイスイ人生を送っていく。

 

まぁ

この勇気を取り戻す作業
緊張をほぐす作業が

 

過去を振り返ったりしなきゃいけないから
大変なんですけどね。

 


でも
こんなふうに
外向、内向を見極めることは
本当に重要なんです。