逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

開業二周年

自叙伝をずっと書いてきましたが

 

追い詰めて書きすぎて息切れをしてきたのと
少し迷いが出てきたので

 

私事や他の記事も並行して書いていこうと思い立ちました。

 

 

 

私事ですが
5月で開業二周年を迎えました。

 


今なんともいえない気持ちでジーンとしてます。

 


思い出が多すぎて渋滞してます。

 

 

 

この記事は
ちょっと自分に浸りきって書かせてもらいますね。

 

 

 

独立開業された方。

開業までには
みなさんも様々な苦労があって
多くの思いがありますよね。

 


私の場合も
開業まで数年の苦労というより
養父母の元から逃げ出した20歳の時からの苦労があるので
なかなか言葉に出来ないほどの思いがあります。

 

 

 

自叙伝でこれから深く書かせてもらいますが
開業までのことを先に軽く書かせてもらいます。

 


私は
養父母の虐待から逃れることは出来たけれど
そのせいで20歳で社会のレールからスポーンとはずれてしまいました。

 

はずれてからも

どうにかこうにか戻ろうと考えて必死に頑張ったけれど
社会からはみ出たまま戻れず
どうしようもなく長いこと生きてきました。

 


その間も自分なりに努力を惜しまず
休むことも遊ぶこともほとんどなく
必死に真面目に生きていたから
人より出来ることが沢山増えたけれど

 

家族も友人も無く
まともな仕事も肩書きも経歴も無い上に
落ち着いた大人としての振る舞いや言葉遣いが出来なかった私は
必ず無能で危険なアウトサイダーに見られてきました。

 


陽気な部分や派手な部分はあったけれど
どちらかといえば
真面目で不器用な方が本来の自分に近い。

 

それなのに真逆の扱いを受けてきました。

 

もう出会った何百人の人にそういう扱いをされてきたか分かりません。

 


この積み重なった悔しさは
言葉になりません。

 


この悔しさから

 

水商売で成功する
投資家でお金持ちになる
小さな民間の資格で開業してカウンセラーになって有名になる・・・

 

このようなことでは自分は報われないと思い

 

33歳で大学に入り直して6年かけて臨床心理士の資格をとりました。

 

 

 

権威や名声や経歴、心理学の知識は
他の人には何も敵わないけれど

 

一人で心の病から回復をしてきた
私の中にある経験や知恵だけは誰にも負けない。

 

他の人が出来ることはお任せして
他の人が治すことが出来ない、理解することが出来ないクライエントさんを
私は診ていきたい。

 

そんな思いで
開業前から少しずつブログを書き始めました。

 

 

 

そして開業。

 

経歴も誇れるスキルもコネも
何にもない私は不安が沢山ありました。

 

でもブログを読んできてくれた方だけで
一日三件という少ない件数ですが
7ヶ月でほとんど予約が埋まりました。

 


私の想像の何倍も速いスピードで夢が叶ってしまいました。

 


私の想像を超えた難しいクライエントさんも
私の想像を超えて回復していきました。

 


私自身が

すばらしい現実を受け止められないまま今に至ります。

 

 

 

特に最初の頃に申し込んでくれた方

 

予約が埋まっているとか
体験談があるとか
そういう情報も無く

 

経歴も一切明かしていなかったのに

 

私のブログの言葉だけで
私を信じて私に賭けてくれたこと。

 

本当にどれだけ勇気が要っただろうと思うと
感謝しかありません。

 

 

 

毎日全力でカウンセリングに臨みました。

 

相手は

ブログを読んで私にカウンセリングをしてほしいと思ってくれた
心から私を求めてくれる人たちです。
そんな人のカウンセリングが出来るなんて
なんて恵まれた状況でしょうか。

 


カウンセリングをすればするほど
分かったことが増え
伝えたいことが増えました。

 

お申し込みをお断りすることが増え
受けたいけれど金額的に難しいという声が増え
何とかカウンセリング以外で役に立てないかと

 

ブログやTwitterを書き続けました。

 

 

 

ただ目の前のことを必死にやってきただけでしたが

 

クライエントさんは
私の能力に沢山のお金を投資してくれたのに
「ありがとう」ばかり言ってくれました。

 

「あなたに会っていなかったら私はどうなっていたか」
と恐れ多い言葉を言ってくれました。

 


つい
「私は養ってもらっているからありがとうは要らない」
「私だけの力じゃ無くて一緒に頑張ってきた」

 

なんて
上手に気持ちを受け止められていない言葉を言ってしまうけれど
本当に信じられない言葉で

嬉しく思っています。

 

 

 

Twitter
沢山の人にフォローをしてもらい
いいねをしてもらい

 

自分がやっていることは無駄じゃ無いと思えました。

 

 

 

おかげさまで
恵まれた現状で

 

開業からたった2年で
私は社会に戻ることが出来たような気がしてきています。

 

 

 

最近なんですが

 

42歳になってやっと

休んでいいんじゃないかと思えています。

 


まだ普通の42歳の人ほど何も成し遂げていない。

 

困っている人が沢山居るのに
自分が休むなんていけない。

 


そう思ってきたけれど

 

もしこれが私じゃなくて他人だったら?
と思うと
もう一生分頑張ってきたから休んでいいよ。

 

って言いたくなると思います。

 


2年を節目に
少しの間、自分を労ろうと思っています。

 


一日3件詰めていたカウンセリングを
曜日によっては2件に。

 

ブログやTwitter
楽しみにしている人や
これを励みに頑張っている人がいるんだから
どんなに疲れていてもやらなければ
と思っていたんですが

 

書きたい時に
つぶやきたい時に・・・
と自分中心にやってみたくなりました。

 


私のことなので

 

またすぐに
勝手に
誰かのためにやる!と猛烈にやりだすかもしれませんが(笑)

 

 

 

42年の人生で
一番ゆったりと幸せな時間を過ごせています。

 

みなさまのおかげです。

 


ありがとうございます。