逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

集中は気合いや努力で出来るものじゃない

集中するって本当に難しいですよね。

 


私も
ついつい気が散って

 

目の前のことをやりながらも
他のことに気をとられていることなんて
しょっちゅうです。

 


好きなこと、楽しくて仕方がないことは
知らないうちに集中できていたりします。

 


でも
そんなことばかりじゃないですよね。

 


やっているうちに
じわじわと楽しくなって集中できることや

 

集中して取り組むことによって
楽しくなることもあります。

 

 

 

私はADHDの傾向が強いので

 

集中ができないことで
ずいぶんと悩まされてきました。

 


今も悩んでいますが

 

自分なりに対策を立てることが出来るようになって
だいぶ楽になりました。

 

 

 


「集中しろ」

 

こんな言葉を
小さい頃に言われてきませんでしたか?

 


だから

 

自分が集中できないのは

 

気合いが足りないからだ
自分の努力が足りないからだ

 

と思ってしまいますよね。

 

 

 

でも
「集中できない人」
の多くは

 

ADHD傾向があって

 

気合いや努力ではどうしようも出来ません。

 

 

 


ADHDの傾向がある人は

 


刺激を捉えやすく
刺激に反応しやすい。

 

普通の人よりも

 

多くの音が聞こえているし
多くのものが見えているし
多くのものを感じているし
多くの感情を受け取っている。

 

 

 

空想癖がある人
多動が思考が出ている人は
自分の内側からの刺激が多い。

 

普通の人よりも

 

多くの空想が入り込んでくるし
多くの思考が入り込んでくるし
多くの感情がわき上がっている
多くの過去の記憶が入り込んでくる。

 


実に沢山の情報を受け取っています。

 

 

 

集中ができないのは

 

「目の前のこと以外の情報が多いから」

 

という単純なことです。

 

 

 


それだけ
一度に多くの情報を受け取っていれば
誰だって集中なんて出来るわけがないですよね。

 


集中が出来ないのは
こんな理由です。

 


でも集中ができないと

 

多くの問題が出てきます。

 

 

 

だから
気合いや努力ではなく

 

自分なりの対策を立てていきましょう。

 


こんな理由があったとしたら
どうしたらいいでしょうか。

 

考えてみてください。

 

 

 


私はまず

 


目の前の刺激を減らすことを意識しました。

 


・テレビを消す。

 

・周囲に何も置かない。

 

・インターネットを見ない。

 

 

 

自分の空想や思考がうるさいときは
自分の内側からの刺激を消すのにちょうどよく
集中するのに邪魔にならない刺激を調整しました。

 


・カフェなど静かだけど他に人がいる場所で作業する。

 

・家で音楽を聴いたりガムを噛みながら作業する。

 


どうしても落ち着かないときは
続けているうちに集中することを期待して
なんとかして続ける仕組みを考える

 


・図書館など周囲の人が集中しているのを見ながら作業する。

 

・娯楽を排除して机から1時間は離れずに作業することを自分に課す。

 

 

 

私はこんなふうにして
なんとか集中ができるように調整しています。

 


自分のやり方でいいんです。

 


努力や気合いで集中しようとしたり
集中できない自分を責めるのはやめて

 

工夫してやっていきましょうね。

 

 

 

 

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