逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

高機能型の境界性人格障害の症状を軽くする方法⑤ー1人の時間を増やし、ゆっくりと過ごすー

高機能の境界性人格障害の人は
人と過ごすと疲労してしまう傾向があります。

 

ここまで書いてきましたが
境界性人格障害の人には疲労は大敵でしたね。

 


私は人が好きだから疲れない
私はつねに人と居たい

 

そんな境界性人格障害の人が多いのではないでしょうか。

 


そうですね。
境界性人格障害の人は人が好きですよね。

 

不安が高いので、いつも人と一緒に居たいと思いますね。

 

疲れていても疲れを自覚しづらいので

人といて疲れているなんて思えないですよね。

 

 


これが高機能型の境界性人格障害の人が
症状が悪化してしまう原因の一つです。

 

 


あなたは

 

人と居るとき

 

人の顔色を見て気持ちを察する
空気を読む
人の感情を受け取る
人の事情をおもんばかる
楽しませようとする

 


こんなことしていませんか?

 

 

これじゃ疲れないわけがないですよね。

 

 


これだけではありません。

 

高機能型の境界性人格障害の人は内向型で

 

もともとの性質が
1人で過ごすことでエネルギーを回復するタイプなんです。

 

それなのに
ずっと人と過ごしてしまうのでエネルギーが回復しません。

 

 


また
こんなに疲れていても

自分の感情が分からないので心が空っぽのような感覚があるせいで
刺激を求めてしまう性質があります。

 

 

音楽を聴いて自分をアゲたり
インターネットを見続て情報収集したり
SNSで人と交流したり
メールやlineをしたり
外に遊びに行ったりしてしまうんですよね。

 

 


そわそわして落ち着かないので
1人でじっとしているのは苦手ですよね。

 

そしてまた
エネルギーを回復する機会がなくなります。

 

 

 

 

さらに
ここまで説明してきましたが

 

高機能型の境界性人格障害の人は、無理をしてしまうので

つねに交感神経が優位な状態です。

 

 

交感神経が優位な状態だと

 

疲れやすいだけでなく
音に過敏になったり
恐怖を感じやすくなったり
人に攻撃的になったりと

 

日常的に不便で
ストレスを感じやすくなってしまいます。

 

 

 

これでは境界性人格障害の症状はひどくなるはずです。

 

 


ここで習慣を変えていきましょう。

 


とにかく

 

1人の時間を増やしていきましょう。

 

1人で過ごすために
1人で楽しめることを増やしていきましょう。

 

楽しいことより
癒しを徹底的に追及しましょう。

 


緑の多いところを散歩したり
動物とふれ合ったり
お風呂にゆっくりつかったり
マッサージにいったり
ゴロゴロしたり
本を読んだり…はどうでしょうか。

 


自分でも
1人で楽しめること
自分を癒やしてくれることを探してやってみてください。

 


そうして
高ぶった神経を落ち着かせ、疲労を回復させてください。

 

 


不安なのに1人で居ること
心が空っぽな感じがするのに人に連絡をしないこと
退屈なのに楽しいことや刺激を求めないこと

 

最初これは本当に難しいと思います。

 


でも高ぶった神経を落ち着かせ
疲労を回復しなければ
いつまでたっても
境界性人格障害の症状はよくなりません。

 


一人で楽しめる、一人で自分を癒せる時間を頑張って増やしていって

まずは疲れを取って自分の状態を良くしていきましょう。

 

 

 

 

 

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