逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

言い訳をすると損をする

言い訳って嫌ですね。

 

人の言い訳を聞くのも嫌だし、自分もしたくないですね。

 

 

 

この言い訳

正しくないことかどうかは置いておいて

 

実は自分にとって本当に損なことなんだということを
今日はお話しますね。

 

 

 

言い訳をする時
その理由が後付けだったりすることありませんか?

 

 意外とこれ気づかないものですよね。

 

 

 

以前の私は


自分が失敗をしてしまった時

すぐさま

 

「実はやむを得ない理由が・・・」
とすぐに理由を後付けをしていました。

 

 

 

謝りもせずこんなふうに言うものですから

当然「言い訳するんじゃない」と言われてしまいます。

 

 

そして私は

「本当に理由があったのにヒドイ!」


自分が失敗をしたこと、それにより周囲に迷惑をかけたことをすっかり忘れ

人を責めるループに入っていき

失敗した私一人で周囲に怒りを持ってプンプンしていたものです。

 

 

 

お恥ずかしいことです。

 

 


今思うと後付けの言い訳でした。

 

 

多分失敗した直後の私の頭の中には

 

「何とかして失敗を無かったことにしたい」
「何とかして自分の評価を下げたくない」

こんな思いしかありませんでした。

 

 

冷静に失敗を認めようとする気持ちも

迷惑をかけた周囲の人の気持ちを考える事もありません。

 

 

 

たしかにその言い訳も

私の失敗を引き起こす原因の一つでした。

 

でも割合としては僅かなもので

 

全体として見れば

私の思慮が不足していた、その時は私の能力が足りなかったことが

明らかだったんです。

 

もっと考えてやれば失敗しなかった

経験不足で思いが至らなかった…

悔しいけれど私の失敗です。

 

 

 

失敗を無かったことにしようと必死に言い訳をすると


まるで自分は十分に考えてやったような

最初から色々と考えていたかのような気がしてきます。

 

 


でも私たちは
何も考えずに行動してしまっていることもありますよね。

 

  

それなのに
何も考えずにその行動をしたあとに悪い結果になると

 

必死に取り繕おうとして

 

後になって
「こう考えれば良かった」と気づいたことを

 

まるで
考えて行動したのにこうなったかのように

自然と後づけをしてしまう。

 

 


どうでしょうか。

 

やってしまいますよね。

 

 


これが大変なことで

失敗から学べなくなるんです。

 

いつも自分の失敗を何かのせいにする未熟さを

治すことが出来なくなるんです。

 

 

自分の失敗を認めて


考えずに行動したから

思い込みで行動したから

経験不足で考えが至らなかったからこんな結果になってしまった…

 

強く後悔の念をかんじるから

次から行動をする前にじっくり考えようと思えます。

 

 

自分の考えや行動が結果を変えるんだと恐れるから

適当に考えずに行動することが減っていくんです。

 

 


理由を後づけして言い訳して失敗を認めずにいたら

 

いつまでたっても

失敗を失敗として認識せず
失敗から学ぶことも出来ず

失敗を人のせいにして

 

何も考えずに行動をしつづけて
同じ失敗を繰り返してしまいますよね。

 

反省もせずに人のせいにする嫌な奴になってしまいますね。

 

 

私はそんな奴でしたが

皆さんはそうなりたくないですよね。

 

 

 

 

また
理由を後づけしている訳ではなく

本当にやむを得ない理由があった時に

「言い訳風」に話してしまうこともありました。

 

 

 

「理由があるから罪は受け入れられない」


「理由を話すことで何とかして罪を軽くしたい」


「許されないなら謝っても仕方ない」

 

言葉にしてみると、こんな気持ちだったのかもしれません。

 

 

そして

 

口では謝っているのに不服そうな態度になったり

理由ばかりを必死に聞いてもらおうとしたり

黙り込んで反省の態度を見せなかったりして

 

失敗をしているのにこんな態度しかできませんでした。

 

 

 

言い訳をしない人は
こんな時にどんなふうに考えているのかというと

 

「自分がやったことは自分の責任として認め
  取り返しはつかなくても相手に迷惑をかけたことはちゃんと謝りたい」

 

そして
「もしその後、聞いてもらえるなら理由を聞いてもらえたら嬉しい」
「事の真相を知って欲しい」

 

こんなふうに考えているようです。

 



とても誠実ですね。
これは許したくなりますよね。

 

 

自分は悪くないからと

自分の言動で起きてしまった出来事の責任から逃れようとする

人に迷惑がかかっても自分には関係ないと主張する

 

こんな私は

言い訳ばかりして責任逃れする未熟な人としか見られなかったんですね。

 

 

 

どんな理由があろうと
相手に迷惑がかかったこと
自分がやってしまったことは無くなりませんよね。

 

きっと私だって

やむを得ない事情があったこと

誰も悪くない事も

 

迷惑を被った時点ではその人に腹を立ててきたはずで

みんな一旦は自分の責任として負っている。

 

 

こんなことが分からなかったんですね。

 

 


どんなに理由があっても

 

まずは失敗は認めることが大事なんですね。

相手にかかった迷惑を考えることも。

 


不利な理由があっても正当な理由があっても

説明できるのはそれからですね。

 

 


言い訳をすると

 

失敗から学ぶ機会を奪って

修正したいという強い意欲を無くして

未熟なままで人から嫌われていってしまう。

 

 

 

自分にとって損しかありません。

 

今日からは

一旦は失敗したことを認めて素直に謝ることから始めてみましょうね。

 

 

私も頑張っています。

 

一緒にどんどん失敗を認めて

自分をよりよく変えていきましょうね。

 

 

 

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