読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

私のカウンセリングについて⑤-葛藤を乗り越えてもらう-

<私のカウンセリングについて③-過去を語ってもらう->で言ったように

 

私のカウンセリングでは
思い出したくない過去を振り返ってもらう
という苦しい思いをしてもらうことになります。

 


でも同時に
ずっと抱えていた苦しみが軽くなっていきます。

 


クライエントさんは
過去を振り返ることは苦しいから
本当なら逃げたいはずです。

 

それでも自分を変えたいから
踏ん張って振り返ってくれる。

 


このように
私のカウンセリングでは

 


「何かを得るためには何かを失わなければならない」

 

という葛藤を経験してもらい
それを乗り越えてもらうんです。

 

 

 

クライエントの方はみなさん

 


・リスクをとらずにリターンをのぞむ

 

・何も失わずに何かを得ようとする

 


このような強い癖があります。

 

 

 

ところが人生は

 

「トロッコ問題」
のように

 

何かを得るためには何かを捨てなければいけません。

 

自分の人生の岐路で選択することは
他の選択肢を捨てる勇気が必要です。

 


自分が欲しいものを得るために
他のものを捨てる苦痛に耐えられる力が必要です。

 


また
イヤなことから逃げる
嫌いになったらその人を切り捨てる

 

という癖も多くのクライエントさんは持っています。

 


これも
私とカウンセリングを続けていくことで
葛藤を経験して乗り越えてもらうことになります。

 


これがどんな経験かを具体的に説明します。

 

 

 

私とカウンセリングを続けることで

 

私はクライエントさんにとって
これまでに出会ったことのない
クライエントさんの理解者で味方になります。

 


これまでの沢山の話をしっかり覚えていて

さらに空白の時間も
その傾向を加味して想像で埋めて

 

私はいつも
クライエントさんの事情
これまでの頑張りや忍耐を分かっています。

 

なぜ出来ないか
なぜそんなふうに考えるかを分かって
「今はそれでいい」
と心から肯定します。

 


クライエントさんが過去の失敗や悪事を明かしても
心の闇を明かしても
私も同じ経験をしてきているし
同じ思いを抱えてきているので

 

クライエントさんの印象は最初と変わらないし
味方である態度は変わりません。

 


クライエントさんのことを
自分のことのように真剣に考え
つねに一生懸命クライエントさんの気持ちを聴こうとします。

 


だけど同時に
今までごまかしていたことも
私に知られることになります。

 


クライエントさんはこれまで

 

人と距離をとることや
自分をちゃんと理解してくれない人といることで

 

自分のズルさや
自分の汚さ
自分に嘘をついていることは
バレないできているんです。

 


そこの部分では安心できても

 

自分のことを深く知ってもらうことはできないし
自分の良いところや
自分の事情も知ってもらうことは出来ないから

 

孤独になり
人に分かって欲しいという気持ちが強くなってくる。

 

 

 

クライエントさんはこれまで

 

後者のことばかり嘆いているんですが

 

本当は自分が隠したいことがバレずに済んでいるという
恩恵もあるんですね。

 

 

 

それがここにきて
私に全てバレることになります。

 


カウンセリングでは

 

自分がどうしたいか、自分がどう思っているかを
口に出してしっかりと私に伝えてもらいます。

 

これまで
人に言わないで自分の中だけで考えることで

 

簡単に
やっぱり怖いからやめよう
最初からそうしたいわけじゃなかった。

 

自分は間違っていない
自分はそう思っていなかったんだ。

 

自分はすごいんだ
こんなに色々知っていて考えているんだから。

 

とごまかすことが出来ました。

 


それが
しっかりと口に出すことで
自分をごまかすことができなくなってきます。

 


こうやって
私に誠実にいてもらうことで

 

自分の気持ちに嘘をつけなくしていきます。

 

 

また
私は全てを見ていきます。

 

先ほども言いましたが

 

抱えている苦悩も悲しみも
これまで実を結ばなかったけど続けていた努力も
優しさや純粋さも
一つ残らずちゃんと見つけて忘れません。

 

でも

 

隠している
過去にやってきたことも
心に抱えている闇も
不正もごまかしも

 

同時に全部
公平に見ていきます。

 

 

 

クライエントさんは

 

良いところだけ見て欲しい

 

隠しているところはバレたくない

 

という強い願望を持っています。

 

 

 

私ほど自分の良さを分かってくれる人はいない
私ほど自分の気持ちを理解してくれる人はいない

 

だけど

 

私ほど自分の悪いところを見抜く人はいない
私ほど不正を暴く人はいない

 


これによって
簡単に逃げられない
簡単に捨てられない
という強い葛藤を抱えることになります。

 

残念ながら
逃げてしまう人もいますが

 

ここで葛藤を乗り越えることができれば
自分自身に誠実になることができます。

 


そして
良いところも悪いところも
全部見られても

 

私が変わらないことが分かると
自分や人を部分的に切り取ることが無くなります。

 

自分の悪いところを認めるのが怖くなくなります。

 


結果として

 

人前で自分らしくいることができるようになっていきます。