逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

不快な刺激を減らして気分を良く保つ②-人と距離を保つ-

不快な感情が喚起する時といって一番に思い浮かぶのは

対人場面ではないでしょうか。 

 


対人場面で
「不快な感情を喚起させない」

なんて無理な話ですよね。

 

 

確かに100パーセントなんて無理ですが

不快な感情を喚起させる頻度を下げる事はできそうではないですか?

 

 


今もっとも不快な感情を喚起させられている相手は

絶対に逃れられない人でしょうか。

 

じつは
自分から近寄っている相手だったりしませんか。

 

 


親、友人、恋人…

 

もう大人ですから

関わり方や頻度や距離の取り方は選べますよね。

 

もっと言えば、乱暴ですが全く関わらないこともできるはずです。

 

 


嫌いではないのに

いつも一緒にいて長い時間を過ごすせいで

 

「なんで分かってくれないの」
「なんでそんなことを言うの」
「なんでそんな行動をするの」

 

なんてイライラしたりがっかりしたり悲しくなったり。

 


不満がいっぱいあって
いつも不快な感情を喚起させられるのに

いつも連絡をとろうとしたり長い時間一緒にいようとする。

 


自分からそうしてるんですよね。

 

 

 

あるいは

 

あんまり気が合わない、好きではなくて

 

一緒にいても

 

「この人イヤだな」
「つまんないな」
「なんでこんな人といるんだろう」

 

なんていつもイライラしたり落ち込んだりしてしまうのに

暇だから一緒に過ごしたりする。

 


自分でそうしてるんですよね。

 


どちらも


不安を解消したり寂しさを埋めたりするためですよね。

 


私もそうでした。

 

自分のストレスの元は全て気に入らない人達にあるのに


不安を解消するため寂しさを埋めるために

孤独ではないと証明するために

 

いつも人と一緒にいて

大きな不快な感情をずっと喚起させていました。

 

 

 

実際に失礼な態度や不快な関わりをしてくる人もいましたが

 

気に入らない人達が全て悪いわけじゃなくて

ただ自分の気持ちと合わないだけです。

 

 


大きな不満を持ちながら人と時間を過ごしても
私にも良いことはないし、相手にも失礼なのに

 

不安で寂しくて一人でいられませんでした。

 


ある時
人に不満を持ち続けることにほとほと疲れて

 

人と連絡をとるのを減らし、一人でいる時間を増やしました。

 


最初はどうしていいか分からず
暇で寂しくて仕方がありませんでした。

 

でも不快な感情がすーっと消えていきました。

 

 

 

伝えたいのは

 

感情が揺さぶられるなら人と一緒にいないほうがいい

 

ということではありません。

 

 

 

その人と今
心から一緒にいたいと思えているか

 

なんとなく
心のスキマを埋めてくれるから
一緒に過ごしているだけじゃないか

 

ここなんです。

 

 

心から好きで一緒にいてワクワクするなら

感情を揺さぶられるのも悪くないと思うんです。

 

 

でも本当は

今はもう魅力を感じられなくなっている

嫌いではないだけ

何となく嫌になってきている…なら

 


不安で寂しくても

不快な感情を喚起させ続けるのはやめなきゃと思うんです。

 


なんとなくで人と過ごさず
一時的に

退屈でも寂しくても一人の時間を大事にすることで

 


自分に余裕が出たり

今まで近すぎて大事にできなかった人を
大事にできるようになったりして

 

不快な感情がどんどん無くなっていき

改めて人を大事に出来るようになるはずです。

 

 


本当は心のどこかで不満を持っている人と「距離を置く」

 


相手を大事にするためにも
自分の感情をコントロールするためにも

頑張ってやってみてくださいね。

 

 

 

 

 

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