逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

自分に厳しすぎる人は緩める努力が必要① -自分から目を逸らす-

自分に厳しいのは向上心があって真面目で素晴らしい…

 

 実はこれ、良いことばかりではありません。

 

自分に厳しすぎるせいで
生きづらくなってしまっている人はとても多いんです。

 

 


自分に厳しい人は常に

 

 

・自分を律しようとする

 

・問題点を見つけ改善しようとする

 

・怠けず努力し向上し続けようとする

 

 


「自分のだらしないところを改善しなければ」


「自分のダメなところを見つけて直さなければ」


「もっとできるはずだ。怠けている。甘い」

 

 

きっとこんなふうに自分に言い聞かせて、色々なことを上手くやってきたのではないでしょうか。

 

 

 

努力してきたから、比較的上手くやれてるものの生きづらい…

 

なかなか人からは理解されないけれど、これって当然のことなんです。

 

 

こんなふうに生きづらい人に必要なのは

 

厳しくして自分を動かすのではなく、自分の心が安らかなままで、自分を動かせるようにしていくことなんです。

 

 

 

自分に厳しい人は、いつも自分を見張っている状態です。

 

 
いつも自分を見張っている状態というのは

まるでいつも誰かに見張られているのと同じようなもの。

 


想像してみてください。

 


日々の生活をいつも誰かに監視されていて、問題点を指摘されて怠けることを許されない…

 


どうでしょうか。

 

想像するだけで縮こまる思いです。

 


だから自分に厳しすぎる人は萎縮していて、いつも緊張状態にあるんですね。

 

 
緊張状態になると全てのことが上手くいきません。

 

 

緊張は無くてもパフォーマンスは下がるし、高すぎても萎縮して全く動けないようになる。

  


緊張が高すぎると

 

・頭が回らなくなり視野が狭くなり思い込みが激しくなる

 

・体が思うように動かなくなる

 

・人といても楽しめなくなり、コミュニケーションが難しくなる

 

・何をしても全てが苦行のようになって上達しづらくなる

 

・色んなことに過敏になり余計な情報が沢山入ってきて集中できなくなる

 

 


これではせっかく自分に厳しくして向上していこうとしているのに、人生がなかなか上手くいかないのも当然ですよね。

 

程々に上手くやれていると思っているあなたも、本当はもっともっと素晴らしい能力があるのかもしれませんよ。

 

 

 

ではどうしたらいいでしょうか。

 

 

 

自分の監視によって緊張度が上がっているのだから、自分に監視をやめさせるしかありませんね。

 

 

どうやったら監視をやめさせられるでしょうか。

 


何が思いつきますか?

 

 

監視している人の目を逸らそうとしてみるのはどうでしょう。

 

 


これを自分の日常に当てはめると

 

 

音楽や映画やスポーツなど自分が集中して楽しめることをする

 

自分ではなく他人に興味を持つ

 

料理や掃除などの作業に集中する

 

 

こうして自分から目をそらす時間を増やしていくのがいいかもしれません。

 

 

 

また監視をする人を笑わせたり、気分をよくさせて監視の目を緩めるのはどうでしょう。

 

 

これを自分の日常に当てはめると

 


お笑い番組をみたり、自分を笑ってみたり、世の中をナナメにみて皮肉ったり

 

綺麗なものをみたり、ゆったりとした音楽を聴いたり、マッサージにいったりする

 


こんなふうにして自分を見る目を緩めていくのはどうでしょうか。

 

 

 

 

自分に厳しすぎる人は、上手くいかないとさらに厳しくして頑張ろうとしてしまいますが

 

実はそれが余計に緊張感を高くしてパフォーマンスを下げていたんですね。

 

 

  

自分に厳しい人が自分を向上させるには

 

自分を監視する目をそらし、ゆるめて、監視の目がない状態でのびのびと自分にやらせてみることが大事なんです。