逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ショートターム

おはよーございます。

 


今日はまた
映画のカテゴリーじゃなく
ここで映画の話をさせてもらう。

 


久しぶりに
心を揺さぶられる映画に出会った。

 

大げさなようだけど
魂を揺さぶられるような思い。

 


ショートターム(2013)

 

ティーンエイジャーをケアするための
短期保護施設で働く人たちの心の闇や
施設の子どもたちの心の傷が描かれている。

 

 

 

ここで私の話を聞いてもらおう。

 


私は誰と会ってもどこにいっても

 

明るく悩みのない恵まれた人
だと思われる。

 


これは虐待真っ最中もそうでした。

 

「竹田って悩みなさそうでいいな」
「竹田には苦労が分からないだろう」
「みゆはいつも楽しそうでいいな」

 

なんてね。

 


とても悔しい思いでした。

 

それでも
いつも笑っていた自分を
本当に褒めてあげたい。

 


私はいつも思っていました。

 

いや今もこう思いながら頑張っています。

 


私が死ぬほど苦しいからといって
嘆いていたって
暗くしていたって

 

誰かが助けてくれるのか。
何かが変わるのか。

 

真面目に悩んでいて
事態は好転するのか。

 


どうせ変わらないなら

 

明るく笑って人を喜ばせたい。

 

理不尽な世界を
皮肉りながら楽しむしかない。

 

何くそと思いながら
出来ることをひたすら頑張るしかない。

 


そうやっているうちに
いつも陽気な人間になった。

 


だけど
ただ陽気なだけじゃなく
私には真剣さや熱さがある。

 


<壮絶な体験をいつまでも覚えていたい>
でも言ったけど
過去の苦しさを捨てたくないから。

 


世の中や人生に半ば諦めを持ちつつも
強い思いは捨てていないから。

 


それが
この映画で改めて実感できた。

 


ジェイデンが暴れるシーン

 

普通の人にはただおかしい子
に映るのかも知れない。

 

私はただただ懐かしく
自分を見ているようだった。

 

どうしようもない怒り。
表現のしようがない。

 

人を傷つけたくないが故に
自分を傷つけ
最終的にまた人を傷つける自分に傷つく

 


マーカスのラップのシーン

 

自分の中にある怒り

 

この怒り、やりきれなさ、落胆
まさにこれだった。

 

今も同じく持っている。
忘れちゃいけない感情。

 


私のブログを読んでいる人の多くは

 

機能不全の家庭に育ち
大変な苦労があり
だからこそ自分の気持ちにフタをしてしまっている。

 


でも
自分の中にある強い気持ちを捨てて欲しくない

 

私はそう思っていて

 


見ていてつらいとは思うけど

 

この映画を見ると
自分の本当の気持ちに気づけると思う。

 


きっと見ていてつらい。
でも見終わったら
自分のことが好きになるはず。

 

これだけつらかったんだなぁ
でも頑張ってたんだなぁ
と気づくはず。

 


このような経験がない人にも
ぜひ見て欲しい。

 

世の中は光の部分ばかりじゃない
ずっとこんな思いを抱えている人間がいる

 

それを知って欲しい。

 

 

 

 

 

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