逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

アサーション①-単なる自己主張ではない-

本音を言えない

 

いつも心の中で色々考えて
口には出さない

 

 

 

どうして

そうなってしまったんでしょうか。

 

 

きっとこんな経験があったはずです。

 

 


本心を言えというから言ったのに

 

嫌な顔をされたり
そんなことを言うなと怒られた

 

今度は


本心をしまって建前で人と接するようにしたら


何を考えているか分からないだとか
本音を言えとか言われる

 

 

 

じゃあいったい自分はどうしたらいいの!?

 

 

 

・・・そうなんですよね。

 

もうどうしようもできないじゃないかと思いますよね。

 

 

でも
実はまだ出来ることがあるんです。

 

 



自分の本心は
「出す」か「出さない」かのニ択しかないと思っているから

 

 

「口に出す」 = 「思ったことをそのまま口に出す」


になっているんですね。

 

 

 

思ったことをそのまま口に出したら・・・


世界中大混乱が起きてしまいませんか。

 

 


一般的には
大人になる過程で

 

頭の中で思うことは自由でいいけど
出すものと出さないものを振り分けて

 

「場所や人に応じて出し方を考えていく」

 

これを学んでいきます。

 

 


この過程を経てこれないと
どうなるかというと

 


「思っていることを出したら大変な目に遭った」から
 

 

「自分の思っていることはいけないこと!」


「自分の思っていることは隠し通さなきゃいけない!」

 
「人に本心を話さずに生きていく!」といった

 

信念ができあがっていってしまいます。

 

 


そうすると

 

・自分の思考を全否定しながら生きることになる

 

・いつも自分の思っていることを必死に隠そうとして
 不誠実でいかがわしい雰囲気をまとうようになる

 

・人に本心を話さないと決めたことで
 人と深い信頼関係を築くことができなくなる

 

 

 

生きづらさの原因は
この「自分の心の中のものを上手に出せない」ことが大半ではないでしょうか。

 

 

大人になる過程で
心の中のものの出し方を学べなかったことが


これだけ大変なことを引き起こしていたんですね。

 

 


場所や人に応じて
自分の考えを出していく方法を

 

「アサーション」と言います。

 

 


一般的にアサーションは

 

自己主張だとか
上手く相手を納得させるような意味合いが強いように感じます。

 


私はアサーションを生きやすくいていく為に使うなら


「自分の意見を通す」ものでも
「相手をコントロール」するものでもないという理解が必要だと思うんです。

 


アサーションをその目的に使うと

長く付き合う人間関係では良いことはありません。

 

 

 

アサーションは

 

自分を人に誤解させない
自分らしく誠実でいる
一人で抱え込まず人と共有する

 

そのために使ってほしいと思うんです。

 

 


これをしっかりと理解してもらってから
アサーショントレーニングに取り組んでくださいね。

 

 

 

私のカウンセリングでは


話したいことを存分に話してもらって
すっきりすることだけでなく

 

このアサーションを身につけてもうことも大事にしています。



 


これが全く逆のことになるので
同時進行しないから大変なんですが・・・

 

余談になりました。

 

 


アサーションを身につけて

 

自分を肯定できるようになる!
誠実になる!
人と信頼関係が築けるようになる!

 

これを目指してやっていきましょう。