逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

トラウマを乗り越えたら世界の見え方が変わった

おはよーございます。

 


ちょっと今日は朝から
重たい?話。

 

今日は久しぶりに昔の夢を見た。

 


絶賛トラウマ中だったときは
たまに見る夢に
一日中苦しんでいた。

 

 

トラウマから回復しかけているときは
夢を見るたびに苦しかったけど
少しだけ

大丈夫になっているように感じられた。

 


トラウマから完全回復する少し前には
なぜか

頻繁にトラウマ場面の夢を見るようになった。

忘れていた出来事
さらい残していた出来事を
残さず思い出す助けになって
回復に向かっていった。

 

  

今はもう
たまにしか昔の夢は見なくなった。

 

すごく心の調子が悪いときや
疲労がたまると見る。

  

 

今日は心の調子は良かったんだけど
昔の夢を見たのは
ちょっと疲れていたんだろうか。

 


今日の夢は

 

別に
トラウマの出来事ではなく
その当時の何でもない
むしろ何事もない平和な日の夢。

 

たまにこういう夢を見ると
私はハッとする。

 


平和な日常なのに
重苦しい気持ちでつねに不安で
世界全体がどんよりとしている。

 

分かりやすく説明すると

 

ハッピーな映画とサスペンス映画は
ストーリー云々だけでなく
はなから
画面の明度や全体の空気が違う。

 

あんな感じ。

 

サスペンス映画のような感じが
私の回復するまでの世界だった。

 


最近は

これを忘れてしまっていた。

 

どんなに良いことがあろうと
上手くいっていようと

不安が高くて世界の見え方が暗いうちは
重苦しい感覚が消えない。

 


回復されたクライエントさんは
みなさん口裏合わせたの?
っていうぐらい

 

まるで違う世界のよう。
世界が180度違って見える…なんて言う。

 


そうそう
私もそうだった。

 

30年くらい・・・

もっとかな。


どんなに良い方向に向かっていても

どんなに恵まれた状況でも
不安が高いままだった時は

世界はどんよりで怖いままだった。

 

 


トラウマを乗り越えて
何が世界の見え方を変えたんだろうと考えてみると

 


私は

 

世界は危険なものという信念から
世界はそれほど怖くないものという信念に変わっていったこと

 


狭いところに閉じこめられている感覚から
広い世界に解放された感覚に変わったこと

 


どんなことも自分には抵抗できないという信念から
ボロボロでも自分で何とかやれるという信念に変わったこと

 


過去が自分のすべてであり
今持っているお金や地位や名誉が自分のすべてを表しているという信念から

 

今の自分の言動こそ自分のすべてを証明するものだ
という信念に変わったこと

 


こんなことだった気がする。

 

 

 

クライエントさんは

状況が上向くことだけにこだわるけど

 

私は
クライエントさんの気持ちを楽にすることにこだわるのは

 

この世界を早く見て欲しいからかもしれない。

 


何かが出来るようになったり、現状が上向くことは
もちろん喜ばしい。

 

でも
世界の見え方が変わっていなかったら苦しいまま

これを私は分かっていたからだ。

 

 

トラウマが残っていたら

現状がいくら良くなっても、きっと世界は暗いまま。

 

トラウマは残さず何とかしたい。

 

改めてそう思う。

 

 

 

 

 

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