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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

自分の気持ちが分からないから人の気持ちも分からない

「苦労をしてきた人は

人の気持ちがよく分かる」

 

なんてことが
よく言われています。

 

たしかに一理あります。

 


しかし
実際に苦労をしてきた人を
沢山見てきた私からすると

 

そうじゃないことが多いことが分かります。

 


苦労を十分すぎるほどしてきた人が
人の気持ちが分からない。

 


そんなご本人は
自分は苦労していないのか?

 

なんて考えたりしてしまっている。

 


いやそうじゃありません。

 


多分これからも
何度も言わせてもらいますが

 

人の気持ちを理解するためには
先に
自分の気持ちを理解しなければなりません。

 


並大抵ではない苦労をしてきた人は
自分の心を守るために
どうするかというと

 

「感じない」
という方法をとります。

 

これはみなさん想像できますよね。

 


あまりに自分の限度を超えた経験
あまりに苦しいこと
それを受け止めたら壊れてしまう。

 

だから
「感じない」
ようにした。

 


ここまではいいんです。

 

よくぞ
そうやって身を守ってくれた!
と思うんですが

 

問題は
そこを脱してからも
「感じない」まま
生きていこうとしてしまうところにあります。

 


そのせいで

 

いつも
「なんてことない」
「つらくない」
「耐えられる」
と自分の気持ちを無視しつづけて

 

生きている実感を
持てないままになってしまう。

 


そして
最初の話に戻りますが

 

感じないし
自分の気持ちが分からないから
人も同じように感じないと
無意識に思ってしまうので

 

人のつらさや悲しみに共感できない
ということになるんです。

 


人の気持ちが分からない人は
人をぞんざいに扱うので

そうされた側は
「ひどい!」
と思ってしまうのも当然ですが

 

本当は
そういう人は

自分のことをぞんざいに扱っているんです。
だから
自分も相当つらいんですよね。

 


それなのに
人の気持ちが分からない人
と怒られたり疎まれたりするから

 

また
自分は我慢して
人に尽くしてしまう。

 

どんどん
自分のことをぞんざいに扱うようになり
人のこともぞんざいに扱うようになる。

 

こんなループになっている。

 


私も長くこんなループにはまりこんで
苦しんでいました。

 


だから
やるべきことは
人に尽くすことではないんです。

 

最優先は
自分の気持ちに気づくことです。

 

ずっと
「感じない」ようにしていたので
すごく難しいと感じるはずです。

 

でも
毎日少しづつ
自分の気持ちを探していけば
数ヶ月も経てば
感じられるようになっている自分に気づくはずです。

 


何かあるとすぐに

 

正しいことだ
普通のことだ
こういうことだ
と現状を分析してしまうところを

 

気持ちを探してみましょう。

 


「私は傷ついた」
「私はむなしかった」
「私は恥ずかしかった」
こんなふうに
まずは自分の気持ちを大事に探っていきましょう。

 


自分の気持ちが分かるようになって
はじめて
人の気持ちが分かるんです。

 


人の気持ちが分からないのは
そういう性格なのではなく

 

自分の気持ちを無視してきてしまっただけなんです。

 

 

 

 

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