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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

境界性人格障害の原因③-多面性-

境界性人格障害

ボーダーの人は

人から多重人格と思われます。

 

解離性同一性障害の多重人格ではなく
多面性があるだけなのですが

 

まるで別人のように変わるので
そう思われるようです。

 


この多面性は
自己同一性の障害の原因のひとつです。

 

一貫した自己像を持てないから

 

自他の境界が曖昧になり
他人から影響を受けすぎる。

 

自己評価がゼロから100に揺れ動く。

 

空虚感がある。

 


このような
自己同一性の障害が
ボーダーの症状をひどくさせています。

 


なぜボーダーは多面性を持つのかというと
さまざまな原因があります。

 


ボーダーの人は生まれつき
中性的です。
女性なら男性のようにサバサバして論理的な部分がある。
男性なら女性のように繊細で感情的な部分がある。

 


また
頭の良さから
理路整然と物事を述べたり
大人な振る舞いをしたりするのですが
自由で遊びが好きな子ども心を持っている。

 


出来ることと出来ないことの差が大きく
けなされたり褒められたりしてきたため
すごく自信を無くしたり
すごく自信を持ったりする。

 


そして
この多面性を
ボーダーは自分でコントロールできないので

 

人によって
場面によって
気分によって
いろんな自分が勝手に出てきてしまいます。

 


そんなボーダーに対して人は

 

「あなたは女らしいね」
「あなたは男っぽいね」
「あなたはしっかりしてるね」
「あなたは子どもっぽいね」
「あなたは素晴らしいね」
「あなたはどうしようもないね」

 

などいろんなことを言ってきます。

 


そもそも自己像というのは
他者から投げかけられた言葉が蓄積されて作られます。

 

こんなふうに
バラバラな言葉を言われるボーダーの自己像が
どうなるか。

 

分かりますよね。

 


ボーダーが
自己の同一性の障害を持つのは
当然のことなんです。

 

 

多面性を持つことは悪いことなのでしょうか。

 

<人は誰でも多重人格>
で書きましたが

 

多面性をきちんと自覚し
コントロールできさえすれば
それは能力の高さでもあります。

 


ボーダーに必要なのは

 

すべての面が自分であり
良いところも悪いところもあるということが

健康的である
という理解です。

 


女らしいところを見て
「君は女らしい人だね」

 

良いところを見て
「君は良い人間」

 

悪いところを見て
「君は悪い人間」

 

こんなふうにボーダーに言葉を投げかける

人を一面でしか捉えられない人は

自分自身を一面しか捉えられない人
その人が多面性を持てない人です。

 


そのせいで

 

ボーダーは混乱させられ
才能を無くそうとしてしまった。

 


ボーダーの治療は

多面性のある自分自身を理解した上で

それぞれの面をコントロールし育てていく。

 

そうすれば
自己の同一性の障害はよくなるはずです。

 

 

 

 

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