逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ギフテッドの働き方

<ギフテッドの仕事上の困難>

ギフテッドが
仕事上でどれだけ困難があるかを書きました。

 


でもそれがわかったところで
そう簡単に職場を変えることはできません。

 

しかもそれが
自分の知能に合った職場なんて、もっと難しいですね。

 

 

 

ギフテッドの方が
仕事の悩みを減らすために、今すぐできることはないでしょうか。

 

 


職場を変えられないなら
自分の認知を変えていきましょう。

 

 


苦しさの原因の1つは
ギフテッドにとって「理不尽で理解できない環境」です。

 


理不尽で理解できない環境にも関わらず

 

それをギフテッド本人も理解しておらず

「自分が無能で変で性格が悪いからこんな結果になっている」

というように間違った理由づけをしています。

 

 

そうすると

自信をすっかり無くしてしまい自分のパフォーマンスを発揮できません。

 

間違った理由づけにより自分に努力を課し、自分を曲げるように強いて

全力で対処しているのに、状況は改善しないので混乱しヘトヘトになります。

 

 

 

間違った理由づけが
余計にギフテッドを苦しめ、仕事を困難にさせるんですね。

 

 

 

ですから

まずは今起きていることをしっかりと理解しましょう。

 

 


<ギフテッドの仕事上の困難>

この内容を腑に落ちるまでじっくりと読んでみてください。 

 


知能の差のある人との職場での関わりで

ギフテッドの人は大変な苦労がありましたね。

 

ストレスがありましたね。

 

いつも沢山の誤解を受けていましたね。

 

 

 

これだけの事情はあるんですが


それを職場で主張したところで

日本では診断されない、一般に周知されない「ギフテッド」なんて

わかってもらえるわけがありません。

 

 

 

大事なのは

これだけの困難を抱えているのだから誰かに分かって欲しいけれど

それは今は無理なのだということ。

 

ましてや深い関係性ではない職場の人には絶対に無理なことです。

 

 

まずは

誰か分かってもらうより先に

自分で自分のことをしっかりと確実に理解していくことが大事です。

 

 

 
自分がこうしてしまうのは理由があるんだと思えるまで

しっかりと根拠を持って自分の正当性を自分に説明しましょう。

 

非常に難しいことですが
ギフテッドの人ならできるはずです。

 

 

 

悔しいですが

感情的に自分は間違っていない!と思って怒りを抱え続ける

職場で頑固に自分を貫くだけでは何も状況は変わりません。

 

 


ここの場面では
これは正しかったしここは間違っていた
自分の責任の範囲はこれぐらいだ

 

ここの場面では

こう言われたけど、相手の言葉が間違ってるけど

相手が伝えたかったのはこうだった

 

自分は間違っていないけど

しばらくはここでやっていかなければならないから

ここのルールを探してやっていこう…など

 

 

客観性を保ちながら

自分が間違っていない点、間違っている点、改善できる点

間違っていないけど、止むを得ず従う点などをはっきりと確認していきましょう。

 

 

 

ギフテッドは間違っていない状況で理不尽なことだらけで

感情的になってしまう気持ちは本当にわかります。

 

 

でも「自分は間違っていない!」で止まってしまうと

自己愛だけが肥大し自分の心の健康を崩すので注意が必要なんです。

 

 

 


仕事の環境を変えられそうな人は
自分にどんなことが向いているのか考えてみましょう。

 

 


ギフテッドは

自分にとって簡単なことが苦手です。

 

簡単すぎるとすぐに飽きてしまい、集中力を無くしてしまいます。

仕事が苦痛になり、ミスが多くなります。

 

 

 

ギフテッドは
頭を使わない仕事が苦手です。

 

決められた仕事、毎日繰り返される判を押されたような仕事
創意工夫の余地がない仕事

 

こんな仕事は得意ではありません。

 

 

 

ギフテッドではない人が得意とする仕事

比較的簡単な仕事が上手くできないため

 

「簡単なこともできない人」
「頭を使わないこともできない人」

 

と人に無能だと評価され

無意味に自信をなくしていってしまいます。

 

 


ではどんな仕事がいいのでしょうか?

 

 


ギフテッドが
自分の能力を生かせる仕事は

 


普通の人が難しいと感じる

 

繊細さや完璧さを要求される仕事
新しいアイデアを要求される仕事
アドリブが要求される仕事

今存在しない新しい仕事…

 

こんな仕事になるのではないでしょうか。

 

 


ギフテッドは
世の中の流れを見ることもできます。

 

先を見通して
必要とされるであろう仕事を生み出すこと

 

これもできるはずです。

 

 


私はこれを実践していて

 

美容整形や歯列矯正

ブランドファッション

資格や学校…

 

高いお金をかけて自分を大きく変えていくのなら

 

感性を高めて幸せを感じられるようにして

頭をフル回転させられるようにして

能力を発揮できるようにして

カウンセリングでも自分の良さを掘り起こして自分を大きく変える。 

 

 

真面目にただ苦しい話をするのではなく

カウンセラーとクライエントと立場をハッキリとさせるのではなく

ただ対話を楽しむようにカウンセリングをしていく。

 

筋トレのように

苦しいけれど必ず結果が出る、苦しいけれど楽しい、カウンセリングしていく。

 

  

こんな

ありそうで無かった仕事を作りました。

 

 

とても難しいことで

誰にでもできることではないと思います。

今も需要はたくさんありこれからも増えていくでしょう。

 

 


ありがたいことに

今これだけ人に必要とされて仕事ができている私も

 

決められた仕事
慣習に従う
毎日同じ事の繰り返し

 

こういう仕事はどんなに努力をしても全く出来ませんでした。

 

 


コピーをとる時に

いくつかのコピーのボタンを全く覚えられませんでした。

 

「封筒にこの宛名を書いて出しておいて」
と言われても常識的なことが分かりませんでした。


こんな簡単なことが上手くできなかったんです。

 

 

 

受付で一言一句決まったセリフを言うことを強いられ

それができませんでした。

(同じ意味のセリフを自分で考えて言うことならできます)

 

 

型にはめられた教えられたカウンセリングを

順番通り決められた通りにやることがうまくできませんでした。

(その意味が見出せない。効果的ではないと思うからです)

 

 

 

ギフテッドの人は

 

普通の人ができないような、難しい仕事


それをしてこそ生かされる。

 

それをしなければ、生きながら殺されるようなもの。

 

自分の経験から本当にそう思うんです。

 

 

 

 

 

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