逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

行動力のない人が行動をおこす方法

やらなきゃいけないって頭ではわかってるのに

 

やりたいのに変わりたいのに

何だかわからないけど動けない…

 

 

 

こんなことってありますよね。

 


どうしたら
自分を動かすことが出来るのでしょうか。

 

 


それには3つの方法があります。

 

①報酬を与える

 

②恐怖を感じる

 

③自分の気持ちを高める

 

 

 

カウンセリングでは
この3つを駆使して

動きたいのに動けないクライエントさんを動かします。

 


でも

これには一長一短があるので
その時々で使い分けが必要です。

 

 

 


①報酬を与える

 


人に誉められる

お金をもらう

 

なんだかんだ
わかりやすい報酬があると人間は動きやすいです。

 

自分でも自分を誉めたり
自分にご褒美をあげたりなどできますね。

 


ちょっとエネルギーが不足している時や頭が回らない時
最初の一歩が難しい時は


私はこの方法を使います。

 

この方法が一番楽だからなんです。

 

 


ただこの方法は多くのデメリットがあるので

注意が必要ですよ。

 


この方法を多用しすぎると

 

報酬を得ることが目的にすり替わってしまい
報酬に依存するようになってしまいます。

 


報酬という刺激にはだんだんと慣れてしまうので
報酬が足りなくなりもっと報酬がほしいと加速してしまいます。

 

 

報酬を得ることだけを目的にして行動をする習慣が出来てしまうと
自分の内側から湧き起こる「やりたい」が出てこなくなります。

 

一番大事なのは

自分の内側から湧き起こる 「やりたい」ですから

出てこなくなってしまっては困りますね。

 


なので

この方法は

 

エネルギー不足の時
たまに使うことがおすすめです。

 

 

 

②恐怖を感じる

 


人間は恐怖を感じると
そこから回避するために行動を起こします。

 

締め切りが迫ってくると頑張れる
このままじゃヤバいと思ったらやれた
失うかもしれない恐怖によって頑張れた

 

こんな経験ありますよね。

 


多くの人は
自然とこれを使って頑張っています。

 

 

人と比較して遅れをとっていると焦る
自分に落胆してこのままじゃまずいと恐れる
今あるものを失いそうだと恐れる


自然と動きだします。

 


動けない人は

 

まだ大丈夫
そんなに悪くない
こんなの当たり前

 

なんて自分を安心させようと思考するので
恐怖によって動くチャンスを無くしてしまうんです。

 


このやり方にもデメリットがあります。

 

 

この方法はエネルギーを多く使います。


使いすぎると疲れ切ってしまいます。


鬱になりやすい人は
この方法に依存して行動していることが多いです。

 

 

また
自分の力が及ばないと思うほどの恐怖を持つ
自信がないために全てを無理だと思ってしまう場合は

 

余計に行動を起こすことができなくなり

 

人に依存する、回避する、思考を停止させるなどの

良くない習慣をつくってしまうので注意が必要です。

 

 


③自分の気持ちを高める

 


ドーパミンという神経伝達物質は
人間のやる気を高めます。


そしてこれは
自分の気持ちを高めることで増やすことができます。

 


理由なんて無いけどやりたい
出来るか出来ないか分からないけどやりたい
好きだからやりたい気持ちが湧き起こる

 

このやり方が
一番デメリットが少ないのでオススメです。

 

 

でも
この方法が一番難しいんです。

 

リラックスすること
エネルギーがあること
自信があること

 

これが最低条件なんです。

 


私はこの方法を使えるようになるために

カウンセリングで時間をかけて


リラックスをしてもらい
自分を自由にしてエネルギーを増やしてもらい
自信を回復してもらうんです。

 

今元気な人は

義務や人の評価などを考えず

 

自分のやりたい気持ち

成し遂げたい気持ちなどを高めてみてください。

 

 

重たくて動けなかったのに

スルリと動き出せるようになるはずです。

 

 


この3つとも
今は使えそうもないというあなた。

 

 

大丈夫です。

 

今は行動を起こすのではなく
エネルギーを溜める時です。

 

残念に思うかも知れませんが時期を見ましょう。


ゆっくり休んで作戦を練りましょう。