逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

嫌なやつにこそ自分を好きにさせる

恥ずかしながら私は

とても負けず嫌いです。

 

遊びなのに

一人だけ本気で熱くなってしまう

そんな周りから疎まれるタイプの子どもでした。

 


それが大人になっても後を引き

 

 

会話は
論駁が主で決して負けませんでした。

言い負かすことが快感でした。

 

 

なぜ私は

あれほど人を言い負かしたかったのか、考えてみました。

 

 

言い合いをしている時

見ている人たちがいる中で言い負かすことで

賢い、強いと自分の評価を高めたかった。

 

自分が信じてきた事が間違いであると認められないから

相手を言い負かすしかなかった。

 

自分は正しいと思い込んでいたから

自分は絶対に負けられないと思い込んでいたから

相手を言い負かすしかなかった。

 

 

多分こんな思いだったと思います。

 

 


でもある時
ふと我に返りました。

 


言い負かす事ができても

 

相手はそのあと私を嫌う。


相手は実は負けを認めていない。


それを見ていた周囲の人も言い負かした私によそよそしくなる。

 

 

こう気づきました。

 


あれ?
こんなはずじゃ・・・

愕然としました。

 


評価を高めたかった

自分を正しいと認めて欲しかった

勝ちたかった

 

それなのに

全然違う結果を招いているんですね。

 

 

どうしたら


人の評価が上がるのか
私の言葉を聞いてもらえるのか

勝てるのか…

 


周囲を見渡し

 

人望がある人

発言力がある人
好かれている人

 

徹底的に観察しました。

 


すると
そういう人は
言い負かせることが出来るのにしないんですね。

 

いつでも


ディスカッションの姿勢で
情報交換して、協力して問題解決するという感じです。

 

普段からそうやって人に好かれる態度でいるから
正しい意見だと思われ、言葉を聞いてもらえる。

 


これには納得しました。

 


これを真似していくうちに
面白いように評価が上がり
自分の言葉を聞いてもらえるようになりました。

 


そして
負けなくなったような気がしました。

 

 

相変わらず負けず嫌いの私。

 

自分にイヤな態度をとってくる人
馬鹿にしてくる人
そんな人に言い返してやりたい、仕返ししたい
 

そんなふうに思ってました。

 


これで本当に勝てるんでしょうか。

 

言い返したら

また前の私と同じになって損しかありません。

 

うらみつらみで頭の中はその事でいっぱいで

ヘトヘトになって気分は最悪です。

 

うらみつらみばかりの自分を嫌いになります。

仕返しをしたら自分を嫌いになります。

 


やっぱり本当に勝つためには

 

「やり返せるのにやり返さない」

 

なんですよね。

 

 

私は

その相手に
自分のことを好きにさせるぐらい

やり返さずに丁寧に接し続けます。

 

やり返してはいけないんじゃなく

勝ちたいからです。

 

 

私は大事な人には

自分らしくストレートに接しますが

 

イヤな相手には
とことん愛想よく受容的に接して
相手が攻撃をしてきても態度を変えません。

 


イヤな人は
これまでも他の人にも嫌なことをしてきています。
こんなふうに接してもらったことがないので

たいていはこちらに好意的に変わります。

 

嫌がらせは止み
こちらを馬鹿にしてた人間が
こちらの顔色を伺うようになるなんて胸がすく思いじゃないですか。

 


性格が悪いやり方だと思いますよね。

 

 

でも

イヤな思いをさせられて

ひたすら我慢しなきゃいけないんでしょうか。

 

嫌がらせに反応して攻撃して
自己嫌悪に陥らなきゃいけないんでしょうか。

 


ただでさえ
理不尽にイヤな思いをさせられてるのに
さらにイヤな思いをするなんてダメだと私は思うんです。

 


嫌な相手に本当に勝ちたかったら
相手に自分を好きにさせる

 

それしかないと私は思います。

 


理不尽に馬鹿にされる
イヤな思いをさせられる人

 

大変ですが
相手を好きにさせるように
頑張ってみましょうよ。

 

 

 

 

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