逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

ギフテッド⑤-強烈な感情-

ギフテッドは感情の種類と幅が大きく
より楽しみ、より悲しみ、より怒り、より驚き、より恐れると言われています。

 

これはギフテッドの特徴の
エピソード記憶の良さからきていると私は思うんです。

 

 

みなさんが
苦労が報われなかったと嘆く時ってどんな時でしょうか。

 

 

何かの大会を目指してずっと練習を続けてきたとか


受験のためにずっと頑張って勉強してきたとか


つらくても自分の気持ちを置いて相手のことを想って耐えてきたとか

 

 

それまでの長いシーンを回想して


あれだけの思いをしてきたのに

良くない結果を目の前に突きつけられ


言葉にならない大きな感情が湧いてくるのではないでしょうか。

 

 

 

私も同じで良くない結果になる度
とても詳細に、とても多くの記憶が蘇るんです。

 

そして報われない思いが、とてつもなく強くなるんです。

 

 

 

苦労が報われた時の喜びも同じです。

 

 

良い結果に大きく喜ぶ時


あの時もこの時も頑張ってよかった、耐えてきて良かったと
大きな気持ちが湧き上がってきますね。

 

 

私もとても詳細に
あの時のあの場面、あの瞬間、あの感情・・・と回想します。


もう嬉しい感動がとめどなく溢れてきます。

 

 


怒りに関しても

記憶力の良さのせいで大きくなるんです。

 

 

記憶力が良すぎる故に
人の言動の一貫性のなさや矛盾に気付いてしまいます。

 

 

多分誰でも勢いで嘘をついてしまったら

その後帳尻を合わせようと嘘を重ねていきますよね。


その嘘が相手に忘れ去られるまで続きますね。

 

 

残念ながら私はなかなか忘れられません。

相手は嘘を重ねていくしかありません。

 


そして

嘘を重ねることに疲れて音を上げたとき
一気に嘘だったと私に吐き出すことになります。

 

 

 

みなさんも長い間嘘をつかれていたと知った時
あの時もこの時も嘘だったのか!と回想して怒りませんか。

 

 

でもそれは


ぼんやりだったり、さほど確信が持てなかったり
思い出せる数も多くなかったりすることもありますよね。

 


それでも

長い間嘘をつかれていたことに大きな怒りが込み上げてきますね。

 

 

私は詳細に鮮明に沢山の場面が思い出されます。

 


あの時もこの時も

感謝したり、感嘆したり、申し訳なく思ったり

事情を考え気持ちを考え、悩み葛藤したりしながら過ごしてきた…

 

それなのに

あの時やこの時に感じた思いも努力もすべて無意味で

積み重ねてきた思いはすべて幻で

 

嘘のせいで多くの時間が無駄に費やされた!

 

 

 

こんな気持ちになって止められない怒りが湧いてきます。

 

 

 


人に対して強い思いを持つのも
記憶力の良さによるものが大きいんだと思います。

 

 

人との別れが訪れた時


その人と過ごした様々な場面を回想し
色んな感情が溢れ出ると思います。

 

あんなに一緒に笑いあった

あんなに一緒に苦労した

あんなに優しくしてくれた

あんなに言葉を交わした・・・


沢山の場面を思い起こし
大きな感情が巻き起こりますね。

 

 

 

私はつねにそんな思いを持っているんです。

 

 

10数年前の出会いの場面

色んな所に出掛けて色んなことが起きて

私がピンチの時に支えてくれて

相手がピンチの時に必死に支えた

沢山の時間を重ねてきた…

 

そんな相手を失うなんて耐えられない苦しみです。

 

 

 

別れが苦しすぎるので

別れが訪れる前から準備する癖もあります。

 

 

年齢を重ねて

お互いに合わなくなることがあるかもしれない

 

どちらかに何かがおきて

今と同じような幸せな時間は持てなくなるかもしれない

 

価値観が変わって

今と同じような関係で居られなくなるかもしれない

 

もしかしたら何かがあって亡くしてしまうかもしれない

 

 

そう思って心の準備をしてしまうので

その人への想いが大きくなりすぎるんです。

 

 

慣れた日常でも

 

その人との多くの時間はとても大事なものです。

 一緒に過ごした場面をいつも回想してるので人がとても愛おしくなるんです。

 

多くの人は失ってからその人への愛情に気づくように見えます。

 

 

私は何故失うまで気付かないのかと思ってしまうんです。

 

 

 

 

自分に対してもそうです。

 

ノスタルジーに浸ることはありませんか?


「スタンドバイミー」
「あの頃ペニーレインと」の世界のような


胸が締め付けられるような青春の回想。

 

 

私は本当にリアルに青春に立ち返れます。


過去の美しい記憶がありありと蘇ります。
いつもすごく切ないんです。

 

 

普段から


飼い猫が来たあの日


友人とはじめて話した日


はじめて仕事場に足を踏み入れたあの日


色んなことを回想してとにかくいつも切ないんです。

 

 

過去の記憶を鮮明に思い出し、嘆き、歓び、感謝し、怒り…

感情を大きく感じることは本当に苦しいんです。


でもその分
いつも感動して世の中がキラキラしてもいるんです。

 

 

 

 人には理解されずに

この感情の大きさで変な人、未熟な人だと思われてきたと思います。

 

 

ギフテッドはこの大きな感情の扱い方に本当に苦労しますし

人に誤解をされて自信を無くしていきますね。