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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

上手に長期的な展望をもつ方法

ADHDのもっとも悲劇的な特徴の一つは

 

短期的な報酬にとびつくことです。

 

せっかちで
刺激に敏感で
衝動的

 

こんな性質があれば
短期的な報酬にとびついてしまいますよね。

 

これが
本当にさまざまな
生きづらさ
につながっています。

有名な心理学の実験で
マシュマロ実験という
子どもの自制心と将来の社会的成果の関連性を調べたものがあります。

 

4歳の子どもの目の前にマシュマロを1個置き
「15分我慢できたらもう一つあげる」
といい部屋を出ていく。
その後
部屋に残された子どもが
そのマシュマロを食べるか食べないか
という実験です。

 

我慢できた子どもはおよそ25パーセントで
その後の追跡調査で
社会的な成功度の程度と
マシュマロを我慢できたかどうかの程度に
相関性があったことが示されたのです。

 

 

ここでマシュマロを我慢できる
ということは
長期的な展望を持てるということです。

 

人間関係を構築するにも
才能を伸ばすにも
スキルを身につけるにも
人生全般で

 

長期的な展望が必要です。

 

 

短期的な報酬にとびつくから

 

それらは
その場しのぎで

本当の力はつけられない

信用されなくなる
後からツケが回ってくる。

 

これは大変です。

 


ところで
この実験や世の中で語られているのは

自制心の強さが成功する人間に必須!
ということですが

 

これは違います。

自制心が強く見える人は
うまくやっているだけです。

 


実際

人生をうまくやるためには
自制心をもって、長期的展望を持つだけでは
あまり上手くありません。

 

マシュマロを15分我慢っていう訳にいかず
15年になるかもしれないんですから。

 


代替のもので
短期的報酬を得ながら
モチベーションを保ちながら
時に我慢をしていることを忘れたりしながら
本当に欲しい物を手に入れる

 

これが上手いやり方です。

 


さっきの実験で例えると
マシュマロを我慢している間

 

大好きなマンガを読むとか
大好きなジュースを飲むとか
友達とゲームをするとか

 

そんなふうにして
我慢すればいいんです。

 


ずるいですか?

 

いいえ。
だって人生において

 

マシュマロを我慢している間
何もしてはいけない
他の物を口にしてはいけない
そんなルールないんですから。

 

長期的な展望があるとき
それだけじゃ頑張れません。

 

過程を楽しみながら
ちょこちょこ自分にご褒美をあげながら
時に目の前のことに集中して先のことを忘れながら

 

そんなふうに
気長に報酬を得ていきましょう。