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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

養護施設⑦

養護施設出身

住むところがない

 

これも恐怖でした。

 

でも
さらに天涯孤独の人間には
つらいこと
大変なことが沢山あります。

 


それは

 

なにがあっても
全部自分一人で何とかしなければならない
のです。

 

これがある程度
社会で信用を得ていて
経済的に落ち着いていたら
天涯孤独でも何とかできるかもしれません。

 


養護施設出身では
親も親戚もいない
という怪しげな経歴をもち

 

その日をなんとか暮らす程度の
お金しかありません。

 

それで
たった一人で
社会でやっていかなければならないのです。

 


ちょっとしたトラブル
病気
失業
さまざまなことがあっても

 

みなさんは
家族に相談できます。
最悪、親族もいます。

 

仲が良くないとしても
本当の危機状態であれば
助けてもらえるでしょう。

 


でも
私たちは
危機状態に陥れば
本当にホームレスになる可能性があるのです。

 

いつもいつも不安でした。

 


友人や恋人をつくれば?
そんなふうに簡単に考えるかも知れませんね。

 

友人を作るにも
普通の環境の人には
天涯孤独でちゃんとした経歴もなければ
いかがわしく見えます。
敬遠されます。
恋人も同様です。

 


それでも
なんとか友人や恋人をつくっても
家族同様に頼ることは
できないし
迷惑はかけられないと思ってしまいます。

 


また

 

結婚も難しいです。
私は家柄のいい方と
おつき合いすることが多かったせいか

 

どこの馬の骨とも知れない子
の私は
結婚は家と家とのこと
と言われてしまうと
どうしようもありません。

 


年末年始は
本当に孤独です。

 

仲のいい友人も
家族の元に帰ってしまいます。

 

一時期は
年末年始一人にならないために
恋人を絶やさない
と必死になっていました。

 

 

とにかくいつも
不安と孤独でいっぱいでした。

 

みなさんが
当たり前のことが

 

私たちには無いんです。

 

人生を楽しむ以前に
生きることで精一杯なんです。