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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

養護施設⑥

養護施設出身

まだまだ大変なことはあります。

 

20年前
里親から逃げた後

 

私は天涯孤独です。

 


里親に捕まらないよう
大学を中退し
就職活動をはじめましたが
成人していても
保護者のことを聞かれます。

 

今より
そこの点は厳しかったように思います。

 

私が
過剰に
保護者に連絡がいくのではないかと
おびえていたのせいもあるかも知れませんが

 

保護者がいないと
採用されません。

 


そして
もっとも問題となるのが
住むところです。

 

私がどんなにちゃんとしていて友人がいて
その人が保証人になってくれると言ってくれても

 

保証人は親族のみ
と言われ 
借りられません。

 

とにかく
いつも私は
住むところをどうしたらいいか

 

そればっかり考えていました。

 

好きではない人とつきあって転がり込んだり
寮つきの水商売しか出来なかったり

 

自分の人生は
なんとか住むところを確保することが最優先。

 

そうなっていました。

 

若くして
衣食住を確保できないこと。
それがどれだけ不安か。
経験した人でなければ分からないでしょう。

 

人生を楽しむとか
自分の能力を高めるとか
自分のやりがいとか
人生をよりよくしていくとか

 

みんなが普通にできることが
私にはできない。

 

ずっと
ただ生きているだけでした。

 


環境が劣悪であれば

 

どんなに能力があっても
どんなに努力をしても無駄なのに

 

そのときの私は
なんにもない
どうしようもない
そう思っていました。

 

でも唯一の支えは

 

学生時代
ずっとリーダーで
みんなを率いていたこと
笑いの中心にいたこと
何度も一番という成績をとったこと

 

そんな過去の栄光でした。

 

過去の栄光にすがるのはよくない。
そう思いますが

 

環境が悪く
力を発揮できない状況では
ほんの一筋の光でした。

 

それだけが
自分の希望でした。

 

自分を見捨てずに
きっと私には力がある
今にきっと這い上がる
そう思いながら耐え続けたから
今の私がいます。