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逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

虐待⑫

虐待

私が中学三年の頃

 

家のスナックのホステスが足りないということで
働けと言われました。

 

運悪く
中身はもちろん
見た目も大人びていて
15才の時に20才に見られることもあったので

 

使えると思われてしまったんですね。

 


里親は
働いてくれではなく
おまえを引き取った親が
こんなに困っているのにおまえは断るのか
といった言い方です。

 


私は明るく面白く振る舞ってはいたけど
学級委員などをやるぐらい
真面目で堅物だったので
本当に嫌で嫌でたまりませんでした。

 


中学三年です。
いきなり女として
おじさんと会話をしなければならないことが
どれだけ大変なことか分かっていただけるでしょうか。

 


絶対に無理
これだけはできない

 

そう思いましたが
断ったら
どうなるか

 

虐待がひどくなるのは
目に見えていました。

 

だから
とりあえず働くしかない。
通用しなければ諦めてくれるだろうと
思っていました。

 


でも私は
ここでも無理をして
やりとげてしまいます。

 

期待以上の働きをしてしまいます。

 


お客さんの評判がよく
売り上げが上がる。

 

余計に店に出るように言われます。

 


夜中まで働いて
次の日には

 

中学生と中学生らしい会話をする。

 

帰れば家事に追われる。

 

次の日も
友達と笑い合わなければならない。

 

もうよく分からなくなっていました。

 

 

本当にひどいと思ったのは

 

高校受験が迫っていても
そんなことはお構いなしで

 

受験の前々日まで働かされました。

 

それでも
感謝の言葉なんてないし
受験は仕方ないなんて言いません。
落ちたら中卒だなと笑っています。

 


つらい日々は
それだけでつらいんじゃないんです。

 

理不尽であること
なんのためにそうしているのか分からないこと
つらい日々に終わりが見えないこと
それが何よりつらかった。

 

働きを誉めてくれたら。
働きで助かったと言ってくれたら。
いつかは私を解放してくれると約束してくれたら。

 

きっと
つらくはなかっただろうと
思うんです。

 


中学生を飲み屋で働かせる。
これは
今だったら
里親は逮捕されるんでしょうかね。

 

でも親は
「働かせていない。おまえは親の店に遊びに来ている」
と言ってました。

 

逃げ道をちゃんと作っていたんですね。

 

 

 

 

 

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