逆境から立ち上がった臨床心理士

―ADHD・ASD・ギフテッド・養護施設出身の被虐待児―

体験談②-22歳大学生Aさん-

こんにちは。初めまして。

僕は1年ちょっと、竹田さんにお世話になっていました。

カウンセリングの卒業にあたって、体験談を書かせて戴くことになりました。

カウンセリングに興味はあるけど、受けようか迷っている方、受けてみたいけど、今まで何とかなってきたし、自分にカウンセリングが本当に必要なのか分からないという方の参考になればと思います。

よろしくお願いします。

 

僕は国立大学の医学部に通う学生です。

中学高校では成績優秀で、部活も頑張っていました。完璧主義、真面目で誰から見ても優等生だったと思います。友達も普通にいて、中学の頃は、僕のことを慕って僕の所属していた部活に途中から入ってくれる友達も何人かいたくらいです。

大学に入ってからも、サークルや部活で充実していましたし、彼女もできて、何の問題もなく、自分でも恵まれた生活をしているなぁと思っていました。

 

サークルも引退し、テストもひと段落した頃、ちょうど余裕が出来た頃からです。なんだか急に自分がとても無力に感じられるようになりました。周りの友達は、みんな主体性をもって、それぞれ自分のやりたい事をやっているのに、僕は自分が何をしたいのか分からない。家で何をするという事もなくスマホをいじったりして気づいたら時間が過ぎていて、ただただ時間を無駄にしているという感覚でいっぱいな毎日を過ごすようになっていました。

 

その時は原因が良く分からなかったのですが、今思えば、周りから必要とされることが少なくなったからだと思います。それまでは、親や友達であったり、部活やサークルの仲間であったり、周りから求められることに対して、それに応えるという形で自分の存在価値を感じていたのでしょう。いつも周りの反応を気にして、何が求められているのか、どう振舞うべきなのか、一般的に、常識的にどうするのが正しいのか。それが、その頃の僕の考え方、行動の基準でした。

 

上手く物事が進むなら、自分が我慢すれば良い、嫌だけど自分がやれば良い。自分は完璧でなければならない。文句、愚痴を言ったらいけない。そういう考えが癖になると、自分の感情を押し込めるようになり、言う事はきれいごとばかりになります。そこに自分自身の感情、思いはありません。

自分の感情が分からなくなると、何が楽しいのかも分からなくなります。気付けば、人生はただ耐えるだけという風に感じていました。

自分がしたい事が分からない。何か意見を求められても、自分の意見が言えない、当たり障りのないことしか言えない。主体性がない。僕は、面白味のないやつだ、無力なやつだ。そう思って、自分に自信が全く持てませんでした。

 

このままではいけない。そんな時に母が竹田さんのブログを教えてくれました。竹田さんのブログには、共感できるところがたくさんあり、自分も変われるならカウンセリングを受けてみたいなと思いました。

ただ、このままでも何とかなる、今までも大丈夫だったという事。僕より深刻に悩んでいる方もいらっしゃるのではないか、僕なんかが申し込んでも良いのかという事。自分の努力不足、怠けているだけなのかもしれないという思いもあり、最初はカウンセリングを申し込むことを躊躇していました。

それでも、変わりたい、自分らしく生きていきたい。変わるなら、若いうちの方が良い。せめて、自分の努力不足かどうかだけでも判断してもらえれば良いや、と思い勇気を出して申し込むことを決めました。

 

僕の父は、昔からあらゆることに干渉してきました。理不尽で、感情的になることも多く、小さい頃から父の意向に沿った選択、生き方をせざるを得ないという状況でした。今思えば、そんな環境では、感情を表現することもできず、自分で主体的に選択していく力が身に付くはずがありません。

 

カウンセリングは最初、なかなか進みませんでした。過去のトラウマのことを聞かせてほしいと言われ、話してみるものの感情が入らない。他人事のようになってしまう。それはあなたの感情ではないよね、と指摘されてしまいます。日常の出来事に関して、どう思ったの?ときかれ、自分なりの考えを言ってみるものの、それはきれいごとだよね、本当はこういう気持ちだったんじゃない?と認めてもらえません。そもそも、自分が分からないというのが悩みで、話したい事、聞いてほしい事があったわけでもなく、いざ自分なりに頑張って話してみると、それはきれいごとだと言われてしまう。では、何を話せばいいんだ、僕は一体どうすれば良いのだ。自分の気持ちが分からない頃の僕は、正直に言って、竹田さんに対して不満、怒りの感情を持っていました。竹田さんと話していると、竹田さんが本当に色んな事を考えていて、色んな経験をしていて、話すのも上手くて、本当に魅力的な人だという事が分かるのです。自分の意見がない、主体性がないという悩みを持っていた僕からしてみれば、自分とは正反対の人に思えました。こんな人に、僕の悩みが分かるのだろうか、何も話せない僕のことを、さぼっている、やる気がないと思っているのではないか。僕には自分でも気づいていな良さがあると言ってはくれるけど、僕の何を知っているのか。このように、僕は竹田さんに不信感を持っていました。

そんな気持ちが伝わったのか、一度、竹田さんの方から、カウンセリングをやめても良いんだよと言われました。やっぱりそうか。竹田さんも、僕のカウンセリングにやりづらさを感じていたんだな。やめてしまおうかなと思いました。ただ、今やめるのは、竹田さんに負けるような気がして悔しいな、もう少しだけ根性出して、気持ちをぶつけて、それからやめるか考えようと思って続けることにしました。あと、常に竹田さんが僕のことを思って、僕の気持ちを追っかけてくれていることは感じていたので、それもカウンセリングを続けられた大きな理由です。

 

僕が、竹田さんに対して嫌な感情を持ったことを告白すると、竹田さんは、伝え方が悪かった、と自分の非を認めて謝ってくれました。そして、誤解を解くために丁寧に伝えなおしてくれました。僕の一方的な誤解が多かったにも関わらず、本当に誠実な対応だったと思います。また、竹田さんは、自分の弱いところも隠さず教えてくれます。自分とは正反対だと思っていたのですが、竹田さんにも弱いところ、僕と同じような悩みもあることが分かって、この人なら、信じてもいいんじゃないか、と思うようになりました。このころから、少しずつカウンセリングが進んでいったように思います。

 

竹田さんは、どんな時でも僕の気持ちを知ろうとしてくれました。きれいごとは要らない。一般論なんてどうでもいい。僕がどう感じたか、それを一緒になって探してくれました。僕が感情を探すことから逃げようとすると、竹田さんにすぐに指摘されてしまいます。

竹田さんが、諦めずに、それこそしつこいくらいに(笑)僕の気持ちを探してくれたおかげで、普段の生活でも、自分の感情を意識するようになっていきました。普段の生活で感じたことを竹田さんに報告して、一緒に詳細に気持ちを探していく。この作業の繰り返しでした。自分はどれ程きれいごとが多いかが分かって、うんざりしたり、最初は難しかったけど、自分の感情を探していくうちに、本当の自分が分かっていく気がして、自分のことが可愛く思えてきたり、なんだか嬉しかったです(笑)

 

自分の過去を振り返って、自分の頑張りを認めてあげるという訓練もありました。人と比べるのではない。置かれている環境はみんな違う。自分の頑張りを一番見てきたのは自分だ、という言葉には心を揺さぶられました。竹田さんは、僕が話したことを全て詳細に覚えていてくれます。まるで、一緒に、僕の人生を生きてきてくれたかのように。だから、竹田さんは根拠を示しながら、今までの僕の頑張りを認めてくれます。「あの時、あんな背景があったのに、こんな気持ちで、そんな風に頑張ってたんだよ?すごくない?」頑張ってた頃、苦しんでた頃の自分に言われているみたいで、今まで認めてあげてなくてごめんね、自分は頑張ってたんだな、捨てたもんじゃないな、って気分になれました。

 

カウンセリングで一番嬉しかったのは、僕の汚い感情を、そう感じるのは当然だよ、と認めてくれたことです。今までの僕の経験、考え方、感じ方、全部を詳細に覚えていてくれる、知っていてくれる竹田さんに言われるのは、他の誰の言葉よりも説得力があって、本当に心から、自分はどんな感情を持ってもいいんだと思えて、心がスッと楽になり、一気に視界が開けたようでした。僕の経験を踏まえて、どう感じるか考えてくれて、僕の立場から一緒に感情を感じてくれた、肯定してくれた。

自分は自分で良い。本当に幸せな気持ちでした。

 

カウンセリングのおかげで、自分のことが大好きになりました(笑)自分は、どうなりたいんだろうか、何が好きなんだろうか、どんな風に感じるのだろうか。何が得意で、何が苦手なんだろう。あっ、今きれいごと言ってしまったなぁ。こんな時は緊張して、こんな時はリラックスしてるんだなぁ。自分をもっともっと知っていきたいです(笑)

今でも、昔の自分に戻ってしまう時がありますが、そんな時でも、自分のことを諦めず、見放さず、調子が悪い理由をしっかり探すことが出来ます。昔は、性格が悪いからだ、無能だからだと決めつけていました。今は、上手くいかないことがあっても、それも含めて自分だよね、って思えちゃいます。自分を信じることが出来るようになったのだと思います。良いところ、悪いところ、両方あることをしっかりと受け止めることが出来て、汚い感情であっても、思ってしまうのは仕方ないよね、心の中でならどう感じようが自由だよね、と思えます。

また、自分だけではなくて人のことも信じることが出来るようになりました。自分がそうであるように、人にも良いところ悪いところ、色々な面があることがやっと分かったからです。

これからは、今の自分を認めてあげながら、自分のペースで、色んな経験、失敗をしていきたいなぁ、その時その時の自分の感情を味わっていきたいなぁと思ってます。

 

竹田さんには本当に感謝しています。なかなか心を開かなかった僕相手でも、諦めず僕の気持ちを引き出そうとしてくれたこと、本当に嬉しかったです。僕のことを信じ続けてくれたの、どれだけ励まされたことか。勇気出してカウンセリングを申し込んで良かった。途中で逃げなくて良かった。竹田さんのカウンセリングと出会えて本当に良かった。

 

長文、最後まで読んでくださってありがとうございました。カウンセリングを受ける前の僕の状態、竹田さんのカウンセリングの良さが伝わっていれば幸いです。

カウンセリングを受けるか迷っている人の参考になりますように。

そして、僕と同じような苦しみを持っている人が、生き生きとした自分を取り戻せますように。